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※令和7年12月に民放で「中ノ沢沼尻温泉」源泉地沼の平が紹介された。山岳ガイドと中ノ沢温泉「小西屋食堂」の西村さんが芸能人ゲストを案内したものであった。西村さん曰く「一番近いのが群馬県の草津温泉の泉質」だとコメントをしたが、草津温泉に居住し、猪苗代町に山古屋を持つ私は、両方の温泉べを知っている。また双方の湯花を利用したり、中ノ沢沼尻温泉の生湯花」は管理者と同行して源泉地に入り（無断立ち入り禁止。私有地）、湯花採取体験もした。日本の湯花を30数種類入手して実際に使用しているが、草津温泉湯畑湯花（草津町製）と中ノ沢沼尻温泉の「樋湯花」は本当に酷似している。普通の人には区別がつかないだろう。温水で濃く溶いて浴槽に投入する際など、草津・中ノ沢だけはほんのわずかな時間で「手の指先」が痒くなる。硫黄刺激で痒くなるのではない。逆しもやけ状態になって、指先の毛細血管が開き周囲を圧迫するから、とてつもなく指先が痒くなる。万座温泉豊国館の湯花も以前定期的に採取していたが、こちらも指先どころか手全体が痒くなるのであるが、速攻痒くなるほどではない。しかしこの草津・中ノ沢・万座の生湯花の指先の痒さを考えれば、いずれも皮膚からの浸みこみが凄い名湯であることの証左となろう。
しかし不思議にことに、草津湯畑源泉と中ノ沢沼尻温泉（単独最大源泉）が湯殿まで導かれる際に、その濁り方や肌触りに違いを生む。温泉の神様がした不思議さとしか考えられない。民放送「所さんの目が点」で西村さんが「草津温泉に一番近い」と発言したことが放送された。その放送を補う意味でこの源泉成文分析表をネットで公開する。
温泉分析書
１．申請者 住所 福島県耶麻郡猪苗代町大字蚕養字沼尻山甲2860番地
氏名 中ノ澤温泉株式会社 代表取締役 西村 秀彦
２．源泉名及び湧出地 源泉名 沼尻元湯
湧出地 福島県耶麻郡猪苗代町大字蚕養沼尻山甲2860番地
３．湧出地における調査及び試験成績
（１）調査及び試験者 分析機関の名称 株式会社 新環境分析センター
（２）調査年月日 平成16年９月16日
（３）試験年月日 平成16年９月16日
（４）泉温 ７１．８℃（調査時における気温18℃）
（５）湧出量 １００００?／min （自然湧出）
（６）知覚的試験 無色透明、微塩味・苦味を有し、微硫化水素臭を有す。
（７）水素イオン濃度 ｐH １．９
（８）ラドン（Rｎ） 未測定
４．試験室における試験成績
（１）試験者 分析機関の名称 株式会社 新環境分析センター
（２）分析終了年月日 平成16年10月16日
（３）知覚的試験 無色透明、微塩味・苦味を有し、微硫化水素臭を有す。
（４）密度 １．０００６（２０℃／４℃）
（５）水素イオン濃度 ｐH １．８（採水24時間後）
（６）蒸発残留物 ３０９２mg／ｋｇ（乾燥温度１８０℃）
５．本水１キログラム中に含有する成分、分量及び組成
（１） 陽イオン成分 ミリグラム ミリバル ミリバル％
水素イオン 15.0 14.88 32.94
リチウムイオン 0.0 ―― ――
ナトリウムイオン 55.2 2.40 5.31
カリウムイオン 23.0 0.59 1.31
アンモニウムイオン 0.0 ―― ――
マグネシウムイオン 41.0 3.37 7.46
カルシウムイオン 264.0 13.17 29.15
ストロンチウムイオン 0.4 0.01 0.02
バリウムイオン 0.0 ―― ――
アルミニウムイオン 90.2 10.03 22.20
マンガンイオン 2.0 0.07 0.15
鉄（Ⅱ）イオン 18.2 0.65 1.44
鉄（Ⅲ）イオン ―― ―― ――
銅イオン 0.0 ―― ――
亜鉛イオン 0.3 0.01 0.02
陽イオン計 509.3 45.18 100
（２） 陰イオン成分 ミリグラム ミリバル ミリバル％
フッ素イオン 23.8 1.25 2.26
塩素イオン 377.6 10.65 22.70
臭素イオン
4.0 0.05
0.11
ヨウ素イオン
0.0
――
――
亜硝酸イオン 0.0
―― ――
硝酸イオン 0.0
―― ――
水酸イオン ―― ―― ――
硫化水素イオン 0.0 ―― ――
硫酸水素イオン 433.6
4.47 9.53
チオ硫酸イオン 0.0 ―― ――
硫酸イオン 1465 30.5 65.00
リン酸水素イオン ―― ―― ――
メタ亜ヒ酸イオン ―― ―― ――
炭酸水素イオン
―― ―― ――
炭酸イオン ―― ―― ――
メタケイ酸イオン
―― ―― ――
メタホウ酸イオン
―― ―― ――
陰イオン計 2304
48.92
100
（３） 非解離成分 ミリグラム ミリモル
メタケイ酸 154.7 2.20
メタホウ酸 17.8 0.41
硫酸 13.8 0.14
リン酸 0.1 0.00
非解離成分計 189.1 2.57
（４） 溶存ガス成分 ミリグラム ミリモル
遊離二酸化炭素 ―― ――
（遊離炭素）
遊離硫化水素 ―― ――
溶存ガス成分計 ―― ――
溶存物質（ガス性のものを除く） ３００２ｍｇ／ｋｇ
成分総計 ３００２ｍｇ／ｋｇ
６．泉質 酸性―カルシウム・アルミニウム―硫酸塩・塩化物温泉（酸性低張性高温泉）
７．禁忌症、適応症等 （本ホームページ上では省略）
平成１６年１０月７日
登録番号 新潟県（登）環企第２号
新潟県新潟市祖父興野５３番地１
株式会社 新環境分析センター
※沼尻温泉・中の沢温泉は共通の源泉を持つ。
※沼尻温泉は元山（もとやま）湧出地より毎分１万リットルの自噴温泉が湧出している。源泉地は一般人立ち入り禁止区域となっている。
※源泉は安達太良山西側の割れ目から湧出。湯の華樋を通り、引湯管で落差引湯されて途中で沼尻温泉使用分、中の沢温泉使用分に分岐している。
※本分析書は、中ノ沢温泉関係者によりボナリ高原ゴルフクラブに渡されたものを、本ホームページ開設者が直接受け取ったものである。
※本ホームページ開設者はボナリ高原ゴルフクラブ湯の華担当者に案内をされて、源泉湧出地、湯花採取樋、沼尻・中の沢引湯管分岐箇所などを現場確認した。
※本ホームページ開設者は、沼尻温泉、中の沢温泉ともに実際に入浴している。宿泊施設数が限られているので、数年かけて沼尻温泉・中の沢温泉の完湯を考えている。
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