桂 歌丸（かつら うたまる）、1936年〈昭和11年〉8月14日 - 2018年 〈平成30年〉7月2日）は、日本の落語家。位階は従五位。勲等は旭日小綬章。公益社団法人落語芸術協会会長（5代目）、横浜にぎわい座館長（2代目）などを歴任した。

　横浜市真金町の置屋に生まれる。3歳の時に父を亡くし祖母タネに育てられる。昭和26年11月中学3年在学のまま5代目古今亭今輔に入門。前座名「今児」。若手の待遇改善を求める代表に担ぎ上げられて今輔と関係が悪くなり暫く落語の世界を離れる。後に今輔の弟子（つまり兄弟子）の桂米丸の弟子になり「米坊」で再出発。昭和39年1月から二つ目のまま「歌丸」。「笑点」の前身の「金曜夜席」から出演者。昭和43年3月歌丸のまま真打昇進。今輔・米丸譲りの新作落語と古典落語の両方を得意としていたが、昭和52年頃より古典落語一本になる。噺し手の居なくなったネタを発掘し多く高座でかける。

　平成元年芸術祭賞、平成3年第40回横浜文化賞、平成16年第20回浅草演芸大賞、平成17年芸術選奨（文部科学大臣賞）受賞。平成16年落語芸術協会会長就任。

　「草津温泉らくご」の計画段階から、「若手の勉強の場になれば」と公益社団法人落語芸術協会会長としてその実現に尽力。落語芸術協会創立80周年記念事業として、草津町で開催された寄席に出演。トリで落語を披露。来草年はその2010年。桂歌丸師匠は5代目古今亭今輔に入門し落語家生活をスタートしたが、当代六代目古今亭今輔は群馬県出身の真打で、群馬県観光大使を務めている。

　署名の写真は新宿末廣亭の楽屋で『極上歌丸ばなし』（うなぎ書房）にしていただいたものである。